功過格(くかかく)表で開運する

先祖供養

功過格(くかかく)

功の規準五十ヶ条

百善に相当する行い

・一人の人間の生命を救い、死を免れしめること
・一人の婦女の貞節を完うせしめること
・人の子を溺死させたり、堕胎しようとするのを諭し思い止まらしめること。

五十善に相当する行い

・世継ぎの絶えるのを継続させてやること
・一人の寄るべのないものを引き取って養ってやること
・一人の無縁者の死骸を埋葬してやること
・一人の流浪者を救い免れしめる。

三十善に相当する行い

・一人のものを出家得度させること
・一人の無法者を教化して行いを改め善につかせること
・ひとりの無実の罪を明らかにして救ってやること
・我が土地の1箇所を無縁者の墓地に提供すること

十善に相当する行い

・一人の有徳者を推薦し引き挙げてやること。
・一つの民の害になることを取り除くこと
・一冊の世を救う法典を編纂すること
・方術をもって一人の重病人を治癒してやること

五善に相当する行い

・一人の訴訟者を諭して思い止まらしめること。
・人に一つの生命を保ち益す方法を伝えること
・生命を保益する書物を一冊編纂すること
・方術をもって一人の軽病者を治癒させること
・人間に役立つ一家畜の生命を救うこと

三善に相当する行い

・一人の不法な仕打ちを受けても怒らないこと
・一つの謗りをうけても、受け流して弁解しないこと
・一つの気に入らぬことばも甘んじてうけること
・一人の打ちこらしてやりたいものを許してやること
・人間に報いることもない一匹の畜生の生命を救うこと

一善に相当する行い

・一人の人の善をほめること
・一人の人の欠点、悪いところをあばきたてないこと。
・人の非行の一事を諭し止めさせること
・出かけていって人の病気を治癒すること一度
・すておかれた字、一千字を拾いあげること
・饗応に招かれる事になってうけないこと一回
・一人の上を救うこと
・婦人を留めて一夜の宿をかしてやること。
(この場合、婦人とは死人のこと)
・正しい道を説いて、教化が一人に及ぶこと
・事業を興しその利が一人に及ぶこと
・人畜の疲労を世話して回復させること一時。
・湿気に生ずる微細な生物一匹の生命を救うこと

百銭が一善に相当する行い

・道路や橋を修繕すること
・河川を通じ井戸を掘って民衆を救うこと
・神社仏閣などの聖像壇宇や供養などの物を修繕すること
・人の遺留品を返してやること
・債務を免除すること
・人を教化し救うための文書を施行すること
・功徳を作って、非業のため浮かばれない魂に回向すること
・困っているものに恵んで賑わしてやること
・倉庫を建てて穀物の価格を調節すること
・茶薬衣棺等一切のことを施すこと

過の規準五十ヶ条

百悪に相当する行い

・一人の人を死に至らしめること
・一人の婦女の節操を失わしめること
・人を援助して一子を溺死させまた堕胎させること

五十悪に相当する行い

・一人の世継ぎの胤(たね)を絶えさせること
・一人の婚姻を破談させること
・一人の死骸を放棄すること
・一人の人を流浪者にしてしまうこと。

三十悪に相当する行い

・ひとりの者の戒行を破らせること
・誹謗して人の行いを汚すこと
・かげ事を摘発して、人の行為を邪魔すること

十悪に相当する行い

・一人の有徳者を排斥すること
・一人の邪な人を推薦し挙げ用いること
・一人のすでに貞操を失った婦人に触れること
・あらゆる生物を殺す道具を一つ所持すること

五悪に相当する行い

・経典礼法を一つ破壊すること
・一冊の教化を乱す書物を編纂すること
・無実の罪を明白化できるのに抛っておくこと
・一人の病人が救いを求めて来ても救わないこと
・一人のものに訴訟をするようにすすめること
・一人のものにあだ名をつけたり、うわさをすること
・悪口をいって人を傷つけること
・道路や橋や渡し場などを妨害し崩すこと
・人間に役立つ一匹の家畜を殺すこと

三悪に相当する行い

・一つの耳に逆らうことを聞いて怒ること
・一つの尊卑の順序にそむくこと
・酔って一人のものを害すること
・一人の打ち責めるべきで無い人を打ちたたくこと
・二枚舌を使って人の仲を離すこと
・一つの正しくない制服を着ること
・一匹の家畜以外の畜生を殺すこと

一悪に相当する行い

・一人の善行を無にしてしまうこと
・一人のひとに争うことを唆すこと
・一人の人の過失をいい広めること
・人の非行一つを助けること
・一人の盗みをする者をみても諭し止めることしないこと
・承諾も得ずに他人の一本の針、一本の草をとること
・一人の無知のもの欺きたぶらかすこと
・一つの約束にそむくこと
・一つの礼儀を失うこと
・一人の心配事のある者をみても慰めないこと
・人や家畜を使役してその疲労を憐れまないこと一時
・湿気に生ずる微細な生物一匹の生命を奪うこと

百銭が一悪に相当する行い

・天の生ずるものを無益に浪費しつくすこと
・人の功績を破壊すること
・公衆の利益に背いて自分だけが利益を得ること
・他人に代わって金銭を使う場合、倹約せずに使うこと
・借りた金品を返済しないこと
・人の遺留品を返さないこと。
・官の権力をかりて金品の贈与を要求すること
・人や金品資材を得る方法のすべてを謀略によってなすこと

功過格とは

功過格は中国明代の官僚だった袁了凡(えんりょうばん)という方が自分の息子のために書き著わした自伝「陰隲録」(いんしつろく)という書物に出てくる宿命転換法で使う善悪の基準(功は善、過は悪、格は規準)のことです。

「陰隲録」(いんしつろく)は「立命の書 陰隲録を読む」という本で安岡正篤師がわかりやすくこの書物の内容を講義しております。

運命学を志す方にはたいへん参考になりますので、一読をお勧めします。

「陰隲録」(いんしつろく)の概要

さて、以下は安岡師が著書で紹介した「陰隲録」(いんしつろく)の概要(あらすじ)です。

袁了凡は父親を幼い時に亡くし母親の手で育てられます。

最初、袁了凡は官吏に成りたかったのですが、経済的な理由で母親に医者になるように言われ官吏をあきらめていました。

ところがある日、孔という老人が袁了凡の前にあらわれて「あなたは官吏になる適性がある」と告げ試験の準備を勧めます。

最初のうち袁了凡はこの孔老人のいうことを信じませんでしたが
他のことを占ってもらったところ、あまりによく当たるので、孔老人を信じてみる気になり再び官吏を目指して試験勉強を始めました。

孔老人は了凡の一生を占って「試験に何番で受かるだろう」ということや「子供が出来ずに死ぬ」ということまで教えます。

その後、了凡は試験に老人の予言どおりの順番で合格しました。
そしてそれからも次々と老人に予言されたとおり人生が展開していくので、了凡はすっかり宿命論者になります。

ところがある日、禅寺で座禅を組んでいるとき、雑念が全くみられないということで寺の住職、雲谷禅師にほめられました。

すると了凡は自分は一生の運命が全て決まっているということがわかっているから雑念など浮かびようがないと答えます。

禅師は了凡が真実を悟って無念無想の境地に入っていたのではないことがわかって、笑いながら「なんだ凡人でしたか」といいいました。

禅師は了凡に

人間の吉凶禍福というものは、すべて心が作るものであって運命があらかじめ決まっているわけではない。

あなたが占いどおりの人生を歩んできたということは自分の心を制して無心にする後天的な努力をしなかったのだから凡人というよりほかない。」という意味のことを告げて

了凡に宿命転換の方法を授けました。

了凡がこれを実行しつづけると最初に老人に占われた運勢が悉(ことごと)くはずれるようになり、

絶対授からないといわれた子供も授かり、寿命さえのび長生きしたといいます。

開運の極意は積善にあり

易占いに使われる易経に「積善之家必有餘慶。積不善之家必有餘殃」「積善の家には必ず余慶(よけい)あり、積不善の家に必ず余殃(よおう)」ありと言う言葉がありますが、

要するに先祖が善い行いをすると、それが原因で必ず子孫に善いことがやってくるが、先祖が悪事を行えば、それが原因で必ず子孫がひどい目に合うだろうという意味です。

いわゆる善因善果、悪因悪果ですが、仏教の根本原理である因果律(因果応報)が易経でも言われております。(ちなみに仏教の成立と易経(周易)の成立は年代が重なっています)

さて雲谷禅師が授けた宿命転換法は、まさにこの「積善」を習慣にするための「修行」すなわち「積徳行」です。

積徳とは読んで字の如く徳を積むということです。それでは徳とは何でしょうか。

わたしの辞書には「修養によって身についた品性」とあります。すなわち雲谷禅師は了凡に修養によって品性を身につけることを勧めたのでした。

それではどんなことが修養になるのかと申しますと「善事をすすんでする」ということなのです。

しかしこの善事というものが一体、何なのかわからないのでは話しになりません。

そこで善事とは、これこれ悪事とはこれこれであるという善悪の規準を記した「功過格」(くかかく)というものを授けました。(功は善、過は悪、格は規準のこと)

例えば「一人の死を救免」した場合、百善に相当するとしています。
一人死にそうな人を助けたら、今風にいうと100ポイントに値するということです。了凡の場合とりあえず最初は善事を三千行うこと、3000ポイントを目標にして実行したのです。

こうして三千の善事を記録していき「結願」(けちがん)、「満願」(まんがん)になったところで、僧侶と共に神仏や先祖に供養(読経など)し功徳を回向することで宿命を転換しすることができました。

それによって占いで授からないと言われた子供を授かり延命したのです。

このことは

占いの結果を動かしがたい「宿命」ととらえると人としての進歩が止まる。

ことも教えています。

 

コメント

error:Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました